症状・悩み別 マットレス&敷布団の選び方
症状や悩みによってマットレスや敷布団の選び方は考えるべきです。ここでは「腰痛」「肩こり・頭痛もち」「熟睡できない・疲れが取れない」人がどのような布団を選んだら良いのかをまとめています。
腰痛の人のマットレス・敷布団の選び方
腰痛対策として、睡眠時に必要とされているのが「寝返り」です。
「寝返り」は【良質な睡眠】と【健康な身体】の為に必要な行動です。同じ寝姿勢でいるとリンパの流れや血行が悪くなり、筋肉疲労が溜まります。結果、腰痛を起こしたり、既に腰痛持ちの人は更に悪化してしまいます。それを軽減する為に、人は睡眠時、無意識に寝返りをうっています。
《腰痛を起こす原因》
腰部の筋肉が過度に緊張(コリ)することによって、筋肉内の血管が圧縮される。それが筋肉の更なる緊張(コリ)を生み悪循環が生じ、結果、慢性的な腰痛になると整体学では言われています。
★寝返りをうつのに最適なのは「高反発」などの【硬め】のモノを選ぶこと
「高反発」の特徴は体圧分散率が高いことです。反発することで自然な寝姿勢を維持しながら寝れるので、寝返りを打ちやすくしてくれます。
逆にNGなのは「低反発」系の【柔らかい】モノです。
「低反発」の特徴は身体がを沈みこませ、包むこむような寝心地を体感できる事なのですが、腰痛持ちの人には逆効果になります。
マットが柔らかいと体格が大きい人などは特に身体が深く沈み込む為、腰の部分に身体の重みによる力がかかってしまい、押しつけられ腰痛が悪化してしまいます。ご注意下さい。
肩こり・頭痛もちの人のマットレス・敷布団の選び方
基本【硬め】のモノを選ぶ
※1番いい選び方は実際に試して自分に合うものを探し出すことです
《肩こりになってしまう原因》
・首、肩周辺の筋肉疲労と血行不良
・人体内部の場合は末梢神経の損傷など
頭と首周りの体重の割合は約8%といわれており、体重が60kgの人なら頭の重さは約5kg。この重い頭を支えているだけでも、日常生活で首・肩周りの筋肉には常に負荷がかかり、疲労が溜まり硬くなっています。
十分な休養や睡眠をとることによって疲労は回復していきます。ですので「自分が一番楽だな~と感じる事ができるもの」を選ぶこと。そのためには一度試してみることが一番重要です。
自分の身体に合った敷布団・マットレスを探し出すことができれば、ほぼ問題は解決したといえます。
熟睡できない・疲れが取れない人のマットレス・敷布団の選び方
根本的に寝具が合っていません。別の素材、違う硬さのモノを選びましょう。
・腰・背中に鈍痛を感じる。
・体のだるさを感じる。
・熟睡できてないな~と感じる。
このような場合は就寝中の寝返りの回数が多すぎたり、逆に少なすぎる可能性があります。寝返りが少なすぎると上記にありますように、身体の疲労を回復する事が出来ません。
睡眠にもリズムがあります。人はレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を交互に繰り返す脳の構造でできています。
ですので、寝返りが多すぎると身体がその分動いているので、常に眠りがレム睡眠(浅い眠り)の状態に。結果、睡眠のリズムが崩れ良質な睡眠がとれず、疲れも取れなくなります。
睡眠時の寝返りの理想的な回数は「20回~30回」と言われています。
寝返りをうつのは同じ姿勢でいるとリンパの流れや血行が悪くなり、疲労が溜まりやすくなるからです。
- 寝返りが少ない場合は「硬めのマットレス」を選ぶ
- 寝返りが多い場合は「柔らかめのマットレス」を選ぶ
ですので「理想的な寝返り=正しい姿勢で寝ている」ということです。正しい姿勢で寝ていれば身体への負荷を分散し、疲労感を取り除きやすくなります。
そういったことで、熟睡できなかったり、疲れが取れないと感じている方は、現在使っている寝具をガラリと変えてみるのが良いかもしれません。